経営情報学会誌
Online ISSN : 2435-2209
Print ISSN : 0918-7324
論文
医療用薬品業界の企業情報システム化戦略―統合基幹業務システムERP導入の実態分析からの考察―
鈴木 広子安田 一彦
著者情報
ジャーナル フリー

2001 年 10 巻 1 号 p. 29-42

詳細
抄録

世界規模での本格的な企業間競争を目前にして国内医療用医薬品業界ではERPパッケージ導入による企業内基幹業務システムの再構築が進んでいる。そこではドイツSAP社のERPパッケージR/3の占有率が非常に高いことが大きな特徴である。医療用医薬品業界では,各種の規制によって基幹業務が類似していることを前提に同一ERPパッケージの採用によってシステム開発を共同化し,コスト削減を図っている。本論文では,実態調査により医療用医薬品業界でのERP導入状況を把握した後,企業情報システムに関する情報化戦略の特徴を明らかにする。具体的には,3つの主要な特徴を抽出し,これらを実態調査結果に基づいて検討し,その妥当性を論じる。そして,医療用医薬品業界での企業情報システムの情報化において最も特徴的な戦略が競合企業間でのシステム開発の「共同化」であることを明らかにする。

著者関連情報
© 2001 一般社団法人 経営情報学会
前の記事 次の記事
feedback
Top