経営情報学会誌
Online ISSN : 2435-2209
Print ISSN : 0918-7324
論文
ステートフェンス図とバーチャルオブジェクトを用いたシーケンス制御システムのソフトウェア開発手法
小林 洋, 師玉 康成
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1997 年 5 巻 3 号 p. 19-31

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抄録

本論文では,工場における生産ラインのシーケンス制御システム向きのソフトウェア開発の一手法を示す。シーケンス制御システムのソフトウェア開発においてシステムの分析は,作業のシナリオに沿つた機器間の信号(イベント)のやりとりをイベントトレース図を用いて記述することから始めることが多く,これに伴うオブジェクトの振舞いの分析が重要になる。本論文では,まず,オブジェクトの動的振舞いの記述にステートフェンス図の使用を提案する。ステートフェンス図はイベントトレース図からグラフ的に変換することができ,その三つの記述形式により違った角度からシステムの動的振舞いを分析することが可能になる。次に,本論文では,生産システムをグラフィカルに画面上に表示したいわばバーチャルオブジェクトをプロトタイプ,シミュレーション時の表示および実運用時のモニタ表示として用いることを提案する。最後に,ステートフェンス図とバーチャルオブジェクトを取り入れたソフトウェア開発手法を提案する。ソフトウェア仕様の図式表現やオブジェクトのグラフィカルな動きの表示を用いることにより,システムの分析/設計段階でのソフトウェア開発者とユーザとのコミュニケーションが促進され,開発後半での手戻りによる工数増加を抑えることが可能と考えられる。

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© 1997 一般社団法人 経営情報学会
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