地域理学療法学
Online ISSN : 2758-0318

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地域理学療法におけるアウトカム評価指標の使用状況と必要条件および障壁
―日本地域理学療法学会会員を対象としたwebアンケート調査―
尾川 達也 合田 秀人石垣 智也齋藤 崇志脇田 正徳杉田 翔牧迫 飛雄馬池添 冬芽
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論文ID: JJCCPT22004

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抄録

【目的】地域理学療法の標準化されたアウトカム評価指標(Standardized Outcome Measures: SOM)の作成・普及に向け,アウトカム評価指標の使用状況と必要条件,および障壁を調査することを目的とした.【方法】日本地域理学療法学会会員の中で要介護認定者への通所,訪問,施設サービスに従事する者を対象にwebアンケートを実施した.【結果】回答数は188名.アウトカム評価指標の使用に対して83.5%は重要と認識している一方,日常的に使用している者は44.7%であった.必要条件としては,尺度特性で信頼性や変化の検出可能性,測定方法で評価に必要な準備物や金銭的負担,実施時間が各々上位2つであった.また,障壁としては,教育不足や仲間と話す機会の不足が上位2つであった.【結論】アウトカム評価指標への重要性に対する認識と実際の使用状況との間に乖離を認めた.アウトカム評価指標の日常的な使用に至るには,実用性を考慮したSOMの作成と地域理学療法に特徴的な障壁に対処していく必要があると考える.

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© 2023 一般社団法人日本地域理学療法学会
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