抄録
1987年4月1日から1995年3月31日まで延べ260,424人の都市部における男性職域集団を観察し, 56例の突然死症例をえた。
突然死の年度別年齢調整死亡率の推移をみると, 観察した8年間では10万対13.39から35.43の間にあり, 増加傾向は見られなかった。
突然死56例の原因疾患は, 心臓疾患32例 (57.1%), 脳血管疾患15例 (26.8%) で, 心臓疾患と脳血管疾患で47例 (83.9%) をしめていた。
心臓疾患による突然死症例では心電図異常者が, 脳血管疾患による突然死症例では高血圧者が多く, よりきめ細かい健康管理がのぞまれた。