2013 年 5 巻 1 号 p. 37-53
本研究は,我が国の特別支援教育において,特別支援学校の特別支援教育コーディネーターが行う幼稚 園,小学校,中学校,高等学校の幼児児童生徒への支援業務に関与する要因を明らかにすることを目的と した。半構造化した面接調査を特別支援教育コーディネーター12名に行った。その面接内容をグラウンデッ ド・ セオリー・アプローチの手法を用いて分析した。その結果,支援業務に作用する要因として,1)幼・小・ 中・高校からの支援依頼,2)特別支援学校の支援体制,3)SENCOの業務遂行が指摘された。