森林計画学会誌
Online ISSN : 2189-8308
Print ISSN : 0917-2017

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CS立体図を用いた深層学習による林道自動抽出の試み
相原 直生光田 靖
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論文ID: A20250102

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抄録

相原直生・光田靖:CS立体図を用いた深層学習による林道自動抽出の試み,森林計画誌  航空レーザー測量にもとづく数値標高データから作成したCS立体図を用いて,深層学習モデルにより林道の線形情報を自動的に抽出する手法を開発した。CS立体図を入力とする深層学習モデルは,現実の林道に対して路線長の75.1%を再現できた。モデルにより抽出された林道の91.7%は現実の林道と一致していた。比較対象として開発した標高,傾斜,および平面曲率を入力とする深層学習モデルでは,現実の林道に対して路線延長の0.1%しか再現することができなかった。森林域では林道が植生で覆われるため通常の写真を用いて林道を自動抽出することは難しいが,本研究で開発した手法では航空レーザー測量にもとづく地形データを入力とするため,森林域でも利用可能である。また,地形を入力画像とするモデルよりも,CS立体図を入力画像とするモデルの方が,格段に林道再現率が高かったことから,深層学習モデルを用いた林道自動抽出におけるCS立体図の有効性が示唆された。

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