東京保健科学学会誌
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骨盤・下肢固定による伸展下肢挙上テスト測定角度への影響
中俣 修堀川 博代池田 由美岩崎 健次竹井 仁新田 收金子 誠喜柳澤 健
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1998 年 1 巻 1 号 p. 63-65

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抄録
本研究は、骨盤および非検査側下肢固定(以下、固定)が、伸展下肢挙上テスト(straight-leg-raising test:SLR)の測定角度(以下、SLR角)に及ぼす影響を明らかにする事を目的とした。健常男性11名を対象とし固定の有無によるSLR角の相違を比較した。水平線と下腿および骨盤のなす角度(以下、SLR角・水平線、骨盤角・水平線)を測定し、SLR最終域でのSLR角・水平線、最終域までに生じた骨盤角・水平線の角度変化量(以下、骨盤角変化量)、最終域のSLR角・水平線から骨盤角・水平線を引いた骨盤に対する下腿のなす角度(以下、SLR角・骨盤)を算出した。SLR角・骨盤には固定による影響を認めなかったが、SLR角・水平線、骨盤角変化量は非固定測定で大きな値を示した。臨床測定では固定を行い骨盤運動の加わるSLR角の測定となることを防ぐことが重要である。
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1998 日本保健科学学会
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