東京保健科学学会誌
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学生の作成文章に見られる問題について : 文の時制に関して
金子 誠喜
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1999 年 1 巻 2 号 p. 210-212

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抄録
筆者の教授科目に提出された論文文章の時制に問題を感じ, その実態を, 都立医療短期大学, 理学療法学科3年生42名の提出課題論文で調査した。学生が提出した論文中, 方法についての記述部分の文を, 分析集計した。結果, 現在時制と過去時制を適切に使用して記述されていない論文が, 57%におよんだ。筆者は時制に誤りが多く現れた背景に, 日本語の時制表現の難しさが影響したことと, 学生が, 自分の体験を客観視することを訓練されていないことにあるものと推測した。
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1999 日本保健科学学会
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