東京保健科学学会誌
Online ISSN : 2433-149X
Print ISSN : 1344-3844
ISSN-L : 1344-3844
リフティング動作時の姿勢の違いによる上腕二頭筋および背筋群の筋活動
井上 薫河野 光伸菊池 恵美子
著者情報
ジャーナル フリー

2001 年 3 巻 4 号 p. 247-250

詳細
抄録

ヒトの作業能力の低下について考えると,加齢による筋力低下に加え,姿勢などの問題によって上肢の操作力が制限されている可能性がある。そこで,20〜30歳代の男性に対し,リフティング動作における操作力の測定と同時に上腕二頭筋,背筋群の筋活動を計測し,リフティング動作時の姿勢と筋活動量の関係について検討した。その結果,円背シミュレータにより前屈姿勢をとらせることにより,(1)リフティング動作時の力そのものが減少する(2)操作力を発揮する原動力として,背筋群よりも上腕二頭筋への負担が増加する可能性があることが示唆された。

著者関連情報
2001 日本保健科学学会
前の記事 次の記事
feedback
Top