魚類学雑誌
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ニワトリ及びカエルの腦下垂体前葉抽出物による金魚の排卵促進 (予報)
大塚 外次
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1952 年 2 巻 1 号 p. 45-49

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抄録
1) ニワトリ及びカエルの腦下垂体前葉から哺乳類に於けると同様に40%エタノール又は2%の塩化ナトリウムで抽出した物質を産卵期の金魚に注射して、排卵を促進することができた。
2) ニワトリ及びカエルの腦下垂体前葉より40%エタノールで抽出し、硫酸アンモニウムで處理し、その0.5飽和と0.8飽和で分離した物は共に金魚の排卵促進に右効な成分を含むが、これらは哺乳類の粗製FSHと粗製ICSHに相當する物質で、尚十分FSHとICSHとに分離されていないこともその原因と考えられる。
終に臨みこの研究を與えられ、日頃御指導を賜外本丈の校閲の勞をとられた廣島大學川村智治郎教授に對し衷心より謝意を表する。
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© 日本魚類学会
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