抄録
バラハナダイ属の2新種, バラハナダイH.katayamaiとH.tapuiを記載した.両称とも, 以前Scalantarus chysosticusと同定されていたものである.バラハナダイはGuamと日本南部から知られ, 切れ込んだ尾鰭の両葉が幅広く丸いこと, 延長した背鰭棘が無いが, 第3背鰭軟条, 第2臀鰭軟条, 第2腹鰭軟条が延長することで区別される.H.tapuiはTahitiとCook島から知られ, H.chrysosticusに酷似するが, 尾鰭が長いこと, 鰐耙が多いこと, 色彩で区別される.