スイ属魚類について再検討を行なった。スイ属は1) 体が著しく側扁し, 体高が高い事2) 頭部は大きく鋭角的である事3) 細い尾柄を持つ事4) 頭部背面に棘や皮弁を有しない事などで定義される.該当種はスイVellitor centropomusとヒメスイV. minutusで後者は新種である.
ヒメスイV. minutusの胸鰭は丸く, 鰭条教が18-20で最下方の鰭条は痕跡的な事により, スイV. centropomusと明瞭に区別される。
この2種は生息場所の選好性が異なり, スイV. centropomusはガラモ帯やアマモ帯に, ヒメスイV. minutusはアラメ・カジメ帯にそれぞれすみわけている.