1985 年 32 巻 1 号 p. 93-99
Parapercis robinsoni Fowler, 1932は南アフリカのNatal沖でとれた全長286mmの標本にもとづき記載されたが, 近年P.nebulosa (Quoy et Gaimard, 1825) の新参同種異名とされてきた.本種の模式標本は失われているので模式地でとれた標本と, オーストラリア西部を模式地とするP.nebulosaの模式標本を比較検討した結果, P.robinsoniは有効で, P.emeryanaがP.nebulosaの新参同種異名とされるべきだと判断した.