有病者歯科医療
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肥満症患者における口腔疾患と咀嚼機能の検討
山崎 卓日高 敏郎川崎 浩正西原 昇桑澤 隆補扇内 秀樹
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キーワード: 肥満症, 歯周病, 咀嚼機能
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2001 年 9 巻 1 号 p. 12-19

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抄録

口腔機能, 特に咬合および咀嚼は全身の健康保持に重要な役割を果たしている。今回われわれは, 肥満症患者の口腔疾患および咀嚼機能を調査し, 健常者との比較検討を行なったので報告する。
肥満症患者32例に対し10項目について検討し, 対照群との比較検討と肥満症患者群の病態別の比較検討を行ない有意差検定を行なった。対照群に比較し肥満症群では, う蝕症と咀嚼機能については差がなかったが, 歯周病による喪失歯が多くCPITNが高かったことから歯周病の発症, 進行が認められた。また肥満症群を病態別に検討すると, 推定罹病期間別と治療法別では差がなかったが, 中・高齢者群でう蝕と歯周病, 重症群と喫煙群で歯周病の進行が認められた。

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