混相流
Online ISSN : 1881-5790
Print ISSN : 0914-2843
ISSN-L : 0914-2843
密度成層流パラメーターに関する用語の解説
道奥 康治
著者情報
ジャーナル フリー

1996 年 10 巻 3 号 p. 294-296

詳細
抄録

海洋、大気、陸水域など地球上の流れの大部分は密度成層乱流であり、異なる流体相間に浮力 (密度) 差を伴う混相乱流である。流れは「層」と同時に「相」を成している。多くは温度や塩分濃度差に起因する「液-液」あるいは「気-気」混相流であるが、気温と湿度からなる大気成層流・海洋の砕波・水面での気体交換過程などの「気-液」混相流や、濁度-水温などの「固-液」混相流のように異相の流体成分からなる混相流も存在する。後者では、浮力効果に加えて異相間の相互作用が重要となるが、本文では浮力が支配的な前者の場合に限定して、主に浮力と乱流輸送力の比をあらわす成層パラメーター: リチャードソン数、密度フルード数、について解説する。

著者関連情報
© 日本混相流学会
前の記事 次の記事
feedback
Top