2025 年 32 巻 p. 12-21
司書という専門職への社会的評価は低下の一途をたどっている。その低下を押し留め,向上に反転させるには専門的な知識・技能・姿勢の研鑽に努力するだけでなく,研鑽実績をコミュニティの内外に公開し強くアピールする広報活動が必須である。広報は単なるお知らせではなく,“味方づくり”の意味のPR(パブリックリレーションズ)である。図書館広報の現状分析のために自己診断用の8つのチェックポイントを挙げる。図書館広報の今後の前進の鍵は,第一に研修・研鑽実績を保存・公開・訴求すること,第二に現場の図書館員を孤立させない“仲間づくり”にあること,の2点を提言する。