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クンバカルナ•ヒマール(東部ネパール)の鳥類
森岡 弘之坂根 隆治
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1981 年 29 巻 4 号 p. 129-146

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抄録
ネパールの鳥類の研究は第2次大戦後急速に進み,とくにカトマンズ盆地の周辺,クーンブ地方,ならびにインドとの国境沿いのテライの鳥相は,現在までにかなりよく調査されている.しかし,ネパールのごく東北部の山地,ムスタン高原,ならびに西北部の高地の鳥類については,まだほとんど報告がない.筆者らは,1979年11月22日-26日と同年12月5日-26日の期間,Dhankuta 地区のアルン川以北にあるシェドワ(Sheduwa)およびナバゴン(Navagaon)の地に滞在し,同地の鳥類について調査することができたので,その結果を報告した.筆者らの調査は,もとより冬期の比較的短期間の調査であり,不満足な点が少なくないが,今回の調査地はすでに探検の行なわれたクーンブ地方(DIESSELHORST,1968),Okhaldhunga 地区(RAND & FLEMING,1957),およびタプレジュン以南の東部ネパール(RIPLEY,1950)の諸地域とシッキムとの間に位置し,東部ネパールにおける鳥類研究上の空白地の一部を埋めることができた.
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© 日本鳥学会
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