日本口腔粘膜学会雑誌
Online ISSN : 1884-1473
Print ISSN : 1341-7983
ISSN-L : 1341-7983
ニコランジル投与により誘発されたと考えられる大型アフタ性潰瘍の1例
品川 泰弘城守 美香藤田 有希成川 公貴渡辺 八州郎福田 瑞恵朝倉 節子藤林 孝司
著者情報
ジャーナル フリー

2001 年 7 巻 1 号 p. 37-43

詳細
抄録

ニコランジルは, 抗狭心症薬として, 1975年日本で合成, 開発され, 現在は外国でも広く使用されている。副作用の主なものは頭痛, 嘔気, 嘔吐などである。しかし最近, 本剤投与中の患者にまれに口腔内に難治性のアフタ性潰瘍が生じることが, ヨーロッパ諸国を中心に海外より報告がみられる。今回我々は, 87歳の女性において, ニコランジル投与により誘発されたと考えられる大型アフタ性潰瘍の一例を経験したのでその概要を報告した。

著者関連情報
© 日本口腔粘膜学会
前の記事
feedback
Top