日本生理人類学会誌
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Print ISSN : 1342-3215
パソコンによる動画および紙面資料を用いた水中歩行指導法が中年男女の運動強度の認識に与える影響
東 章弘西川 宜仁奥山 実男杉本 亘之三谷 千子加藤 智江
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2004 年 9 巻 3 号 p. 115-120

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抄録

働き盛りの中年期の男女にとって,社会生活の一部として身体運動を取り入れることが活力ある高齢期を迎えることに大きく影響すると考えられる。中年男女が安全で適切な運動指導を受けることのできる場のひとつである健康増進施設においては,有酸素運動やレジスタンストレーニングによる運動指導を中心に,陸上のみならず水中での運動指導も積極的に行われている.水中運動は,浮力や抵抗など水の物理的特性の影響を受け,呼吸循環や筋力強化の面からも有効な運動方法であることが知られ,健康,体力づくりにおいて広く実践されている.水中運動の代表ともいえる水中歩行の指導において,その効果を高めるための指導技法としていろいろな歩き方のバリエーションが工夫されている.しかしながら,誤った姿勢7)や過度な運動強度での実施は危険であり,運動指導者の適正な指導が望まれる.

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© 2004 日本生理人類学会
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