日本公衆衛生理学療法雑誌
Online ISSN : 2189-5899
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失明者と閉眼健常者の対人距離信号通電装置による認識成功率について
木村 朗
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2022 年 8 巻 2 号 p. 1-5

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抄録
本研究の目的は、対人接近情報の信号化において、短く不連続な打鍵がつながって判読できなくなるドライブ現象が、失明者と目を閉じた健常者で抑制される条件と、失明者と目を閉じた健常者の認識の成功率を、通電条件の関数として明らかにすることである。 参加者は、全盲者と健常者である。群馬県草津町の身体障害者・盲人協会の会員と、大学の研究室のメンバーである。実験期間は2021年9月~2022年3月とした。実験期間は2021年9月~2022年3月。実施場所は群馬県立大学と群馬県草津町の福祉センター。成功とは、5秒以内の時間経過で反応が起こったことであり、危険回避成功とした。盲人にはアイマスクを使用せず、健常者には目の上にマスクを装着した。実験は実験計画法L(2)8に従ってランダムな順序で行われ、接近しない条件を加えて12回の試行が行われた。 その結果、危険回避の成功率は失明者の被験者で31.9%であった。いずれも、いわゆるドライブ現象が生じる「吸湿性のない電極」と、対人距離を素早く判断するよう指示した「ストレス負荷あり」の組み合わせで発生していた。 結論として、吸湿性のある電極を使用した方が、信号の分解能を向上できる可能性が示唆された。
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© 2022 日本公衆衛生理学療法研究会

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