編 集 後 記
定年延長や人手不足,働き方の多様化,メンタルヘルス不調の増加など,働く人を取り巻く環境は大きく変化しています.こうした状況で産業保健理学療法に求められるのは,個人への支援に加え,職務特性に応じた予防と就業継続支援を「職場で実装できる形」に設計し,関係職種・事業場と連携して継続的に運用することだと感じます.
本号では,原著・症例報告・総説・資料の4編を掲載しました.稲垣氏は消防職員を対象に,年代・職務で健康状態,身体負担,不安のプロファイルが異なることを示し,層別化した健康管理の重要性を提起しています.佐藤氏は外部専門家監修の個別化プログラムを6か月運用し,外部専門家が監督する個別化健康プログラムが従業員の体組成の変化に寄与する可能性を示唆しています.加納氏は職域メンタルヘルス対策の現状を踏まえ,身体活動介入を軸に一次〜三次予防での理学療法の役割を整理しています.諏訪氏は国際セッションを通じ,各国の多様性と共通する専門性,国際連携の意義を報告しています.
ご多忙の中,真摯かつ建設的なご意見を賜った査読者の皆様に深謝申し上げます.本領域の更なる発展に向け,研究成果に加え実践報告・事例等のご投稿をお待ちしております.
(松垣 竜太郎)
編集委員会/編集委員長 佐藤 友則
編集委員 井元 淳 鈴木 博人 田邊 素子 松垣 竜太郎
※査読は日本産業理学療法研究会専門会員Aに依頼
日本産業保健理学療法学雑誌 第3巻 第2号
2025年12月26日 発行
編集発行/日本産業理学療法研究会
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