日本補綴歯科学会雑誌
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PRPのスキルアップセミナー
Part IV査読者からみた英語論文投稿の問題と対策
菊池 雅彦
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キーワード: 論文投稿, 英語学術誌, 査読, PRP
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2006 年 50 巻 4 号 p. 519-526

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抄録

研究活動によって得られた結果や知見を公表することは, 研究実施者の責務である. 研究報告は, 貴重な成果を普及させるという意味では, 一般に, 国内において公表するよりも, 可能であれば海外に向けて発信する方が望ましい. わが国の歯科医学研究を取りまく環境は良好であり, 研究の水準も他の先進国に比べて高いと思われるが, 英語が苦手な日本人にとって英語論文を海外の学術誌に投稿し, 雑誌に掲載されることは必ずしも容易ではなく, やむを得ず和文誌に投稿している研究者も少なくないと思われる. そこで,(社) 日本補綴歯科学会発行のProsthodontic Research & Practice (PRP) は, 英語論文の執筆や投稿に不慣れな大学院生や若手教員などを支援すべく, 懇切丁寧な査読を行って, 掲載数を増やすことを重要な編集方針の1つとしている. 本稿は, 本学会員からのPRPへの投稿を促す目的で, 実際に査読を行っている立場から, 英語論文投稿時にしばしばみられる問題点と対策について整理し, 第115回学術大会で解説を行った内容をまとめたものである.

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© 社団法人日本補綴歯科学会
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