日本がん・リンパ浮腫理学療法学会誌
Online ISSN : 2759-0984

この記事には本公開記事があります。本公開記事を参照してください。
引用する場合も本公開記事を引用してください。

化学療法による骨髄抑制期にCOVID-19に罹患した症例に対して神経筋電気刺激療法で筋萎縮防止・身体機能維持に努めた一例
中西 和敏石原 匠北川 崇藤森 啓弘
著者情報
ジャーナル フリー 早期公開

論文ID: JJPTOL-R6-A3

この記事には本公開記事があります。
詳細
抄録

【目的】化学療法による骨髄抑制中に新型コロナウイルス感染症(Coronavirus disease 2019:COVID-19)に罹患した患者において、神経筋電気刺激療法の周波数を工夫し、筋萎縮防止と身体機能維持に繋がった症例を報告する。
【症例】70歳台男性、骨髄異形成症候群に対してアザシチジン治療中にCOVID-19を発症。骨髄抑制状態と感染症状により臥床状態となった。
【経過】隔離期間中に周波数を複合した神経筋電気刺激療法(neuromuscular electric stimulation:NMES)を実施。隔離初日は全身倦怠感が強く、2日目からNMESを開始。隔離中は主にNMESと軽負荷の筋力トレーニングを実施した。
【結果】隔離解除後も骨格筋量と身体機能の低下を防ぎ、隔離前と同等の日常生活動作レベルを維持することができた。
【結論】本症例において、NMESはCOVID-19に罹患したがん患者による筋萎縮予防と身体機能維持に有効な代替手段となる可能性が示唆された。

著者関連情報
© 一般社団法人 日本がん・リンパ浮腫理学療法学会
feedback
Top