2025 年 14 巻 1 号 p. 29-33
46歳女性.労作時呼吸困難を契機に,間質性肺炎および混合性結合組織病(MCTD)と診断した.進行性間質性肺炎の制御目的にプレドニゾロン(prednisolone)およびシクロホスファミド(cyclophosphamide)静注療法(IVCY)を開始し,改善を認めたが,治療開始10日後に40℃の発熱,関節痛を呈した.血球減少,AST,LDH上昇からマクロファージ活性化症候群と判断した.ステロイドパルス療法,IVCYの追加により汎血球減少は改善し救命し得た.MCTDは比較的予後良好とされるが,病状悪化時には膠原病内科医との連携による治療が必要である.