鹿児島市立病院呼吸器内科
川内市医師会立市民病院呼吸器内科
鹿児島大学大学院医歯学総合研究科呼吸器内科学
2025 年 14 巻 3 号 p. 113-117
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症例は72歳,男性.進展型小細胞肺癌に対する一次治療としてカルボプラチン(carboplatin)+エトポシド(etoposide)+デュルバルマブ(durvalumab)を投与したが,1コース終了後に構音障害,左上肢の違和感が出現した.精査の結果,デュルバルマブによる抗Hu抗体陽性自己免疫性脳炎と診断し,発症早期に免疫抑制治療を行い,症状は速やかに改善した.免疫関連有害事象としての自己免疫性脳炎の頻度は高くないが,適切な診断と治療により改善が期待されることから,迅速な対応が必要である.
日本胸部疾患学会雑誌
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