日本呼吸器学会誌
Online ISSN : 2186-5884
Print ISSN : 2186-5876
ISSN-L : 2186-5876
症例報告
EBUS-miniforceps biopsy穿刺孔に肉芽組織形成を認めた1例
陳 遥嘉酒井 徹也 滝 哲郎泉 大樹出雲 雄大後藤 功一
著者情報
ジャーナル 認証あり

2025 年 14 巻 5 号 p. 309-314

詳細
抄録

【背景】超音波気管支鏡ガイド下ミニ鉗子生検(EBUS-MFB)は,縦隔・肺門リンパ節に対する新たな生検手技であるが,合併症に関する報告は少ない.【症例】69歳,男性.右上肺野腫瘤影の精査目的に当院を受診した.気管分岐下リンパ節(#7リンパ節)に対してEBUS-針生検(TBNA)/MFBを施行し肺腺癌の診断となった.初回気管支鏡検査から28日後に2回目の気管支鏡検査を施行したところ,MFBの穿刺孔から突出する有茎性病変を新規に認めた.生検結果は肉芽組織であった.【結論】EBUS-TBNA/MFBにより穿刺孔に肉芽組織を形成する可能性がある.

著者関連情報
© 2025 一般社団法人 日本呼吸器学会
前の記事 次の記事
feedback
Top