日本航空學會誌
Online ISSN : 1883-5422
風洞壁の影響
片岡 正治
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1940 年 7 巻 63 号 p. 601-625

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抄録

著者の翼の干渉に關する論文と同樣の方法で先づ二次元に於ける風洞壁の影響に就て論じ開放或は閉鎖型風洞に於ける單葉及尾翼付單葉に及ぼす風洞壁の影響を求めた.次に三次元の場合は自由渦の鏡像による修正の外に上に求めた二次元の場合の修正を翼幅に沿ふ一點に應用して著者の翼の一般理論と同樣に取扱つた.かくして矩形翼及楕圓翼の場合と之等に楕圓形の尾翼を附けた場合の修正式を求めた.複葉或は複葉に尾翼を附けた場合も之等の特別の場合或は擴張された場合として同樣に論ぜられる.二次元の場合此理論が實驗と一致する事は著者の翼端板の誘導抵抗に就てと題する中島研究報告第三卷第八號の論文に示される.一般の實驗的檢討は次の報告に讓る.

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