1995 年 10 巻 4 号 p. 3-10
情報処理を専門としない学生を対象とするプログラミング教育の在り方を考察するために,プログラミング学習開始時における学生のプログラミングに対するイメージとプログラマー適性テストおよびコンピュータ親和度との関連について調査分析を行った.その結果,学生はプログラミングに対して複雑で難しそうであるが,新しく興眛があり,使ってみたいというイメージを抱き,プログラミング学習に対して自信はないが,やってみたい,身につけたいという意欲があり.それらのイメージおよび学習意欲はコンピュータ親和度との関連が強いことが明らかになった.コンピュータ操作に慣れ,コンピュータへの親和感を高めておくことがプログラミング学習の効果をより高めるための重要な要因の一つであるといえる.