中学校教科"技術・家庭科"の「情報とコンピュータ」の分野におけるプログラム作成学習で用いるプログラム言語について考察した.まず, 愛媛県下の中学校技術科担当教師にアンケート調査を行ない, 教育現場における情報教育環境及びプログラム作成学習に対する教師の意識を調べた.次いで, 代表的な三つの言語, C++, VisualBASIC, MS-DOS BASICを用いて技術の授業時間内で実践授業を行ない, それぞれの言語でのプログラム作成学習を行なうことの可能性を調べた.また, プログラム作成に関するテストを自作して実施し, その結果を用いて, 生徒の固有の能力とプログラム学習の成績との関係を検討した.プログラム作成学習の理解度, 学習効率, 生徒の学習意欲を知識・実技テスト, プログラムの完成度, 及び作成時間から調査し, 中学校の技術科でのプログラム学習には, 対象とした3言語の中ではC++が最適であると判断した.