2007 年 22 巻 3 号 p. 57-66
今や,教育の分野ではコンピュータネットワークを利川した教材や講義などが盛んに開発され実施されている.e-learningの教育効果や大学生の取組む姿勢などを調査しておくことは今後のe−learningの利用拡大や教材作成,教育の質の議論に必要不可欠と思われる. 本報告では大学でVOD十教材十課題を組合わせたe−learning講義と対面講義とを併用し,対面講義をより効果的なものにする試みを実践し,そのアクセスログや期末試験の結果を受講形態ごとに比較分析した.e−learningと対面を併用することで,受講者の時間的・空間的利便性を向上させるだけではなく,学習しやすさという点,受講者が教育方法を選択できる斉授業の試みという観点もふまえ,いくつかの結果を報告する.