抄録
情報活用スキルの習得のために開発したガイドブックを使用した授業を小学校3校で実施し,児童と指導者に調査を行った.児童には情報活用スキルの習得度の調査を行い,指導項目,学年,学校規模の各観点から分析した.その結果,いずれの観点からも授業後の習得度が向上していたことから,ガイドブックの使用は児童の情報活用スキルの習得のために効果があることが確かめられた.また,指導者である司書教諭には,図書館教育整備状況の調査を行い,授業実施前後の整備状況を比較した.授業後はいずれの学校も整備が大幅に進んだことから,ガイドブックの使用は学校図書館の整備を向上させていくきっかけになることがわかった.