教育情報研究
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Print ISSN : 0912-6732
授業行動分析装置の開発とその活用
安藤 久夫及川 浩和吉田 昌春
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2012 年 28 巻 2 号 p. 37-44

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抄録

授業行動をカテゴリー化し,各カテゴリーの出現状況を手動でリアルタイムに記録するのは困難である.本研究では,授業行動をカテゴリー化して,それに対応させたスイッチの操作でリアルタイムに記録する授業行動分析装置を開発し,この装置を使用して教育実習生の授業の授業行動を分析した.装置はカテゴリースイッチ群,データ採取のための制御基板,パソコンなどにより構成し.授業行動の各カテゴリーを時系列データとして一定間隔で自動的にパソコンに取り込み,エクセルデータとして記録することを可能にした.この装置を適用し,教育実習生が小学校・中学校・高等学校で実施した授業の行動分析を行った.その結果,分析者間の分析結果には大きなバラツキが見られず,装置を使用した教育実習生らの反応から授業省察や授業技術向上に利用できる手応えを得た.

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