教育情報研究
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高等学校における教科「情報」の授業形態と学生のPC活用能力
田辺 亮
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2016 年 32 巻 1 号 p. 3-14

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抄録

大学入学時の学生のPC活用能力(タイピング力と基本ソフトの操作方法)の格差はいかなる要因によって生じるのであろうか.本稿では,授業期間,授業科目,実習形式の割合など,高等学校における教科「情報」の授業形態に焦点を当て,PC活用能力との関係を検証した.計量分析の結果,PC活用能力全般は,担当教員が情報の専門であった場合には低いことが示される一方,タイピング力は,実習形式の割合が多い場合,授業でタイピング練習があった場合,期末試験がPCを使用した実技試験であった場合,自習環境があった場合に,PCスキルは,授業期間が3年間の場合,授業で文書作成(Word)や表計算(Excel)の学習があった場合に,それぞれ高いことが明らかになった.

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