教育情報研究
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Print ISSN : 0912-6732
小・中学校教員の情報セキュリティに関する「意識」「行動」「知識」に関する調査
小熊 良一 山本 利一在間 拓幹
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2020 年 36 巻 1 号 p. 13-24

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抄録
日本の小・中学校では,教員が校内のネットワーク環境を運用・管理することが一般的である.無論,企業の専門の技師が各種の設定を行うが,その後の運用・管理は,各学校の教員にゆだねられている.そのため,運用・管理を担当する教員の知識や技術が十分でない場合は,トラブルが多発している.そこで,本研究は,小・中学校の教員を対象として,「情報セキュリティ」に関する「意識」,「行動」,「知識」についての実態を明らかにすることを目的として,178名の教員を対象に調査を実施した. 調査の結果,情報セキュリティ対策の重要性は認識しているが,セキュリティ対策に関する知識が十分身についておらず,日々の学校業務の中で情報管理業務が満足に遂行されていない行動があるという実態,情報システム運営の経験により,組織全体の情報の扱いや情報セキュリティの法律に関する内容について「意識」,「行動」,「知識」に差があることが明らかになった.
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