教育情報研究
Online ISSN : 2432-1745
Print ISSN : 0912-6732
学習指導要領移行期における教育課程編成の一考察
総合的な学習の時間の取り組みを中心に
須藤  崇夫
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ジャーナル オープンアクセス

2024 年 40 巻 1 号 p. 51-63

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抄録
学習指導要領の改訂の主旨に沿って総合的な学習の時間を具現化するにあたり,「校長や学校組織全体でどのように取り組み教育課程を編成したのか」,また「これまでの総合的な学習の時間の課題の改善が図られたか」,をA市小中学校に調査し考察した.その結果,平成29(2017)年告示の学習指導要領で示された総合的な学習の時間の課題と期待である,「総合的な学習の時間を通してどのような資質・能力を育成するのか明確にすること」,「総合的な学習の時間と各教科等との関連を明らかにしカリキュラム・マネジメントが行われるようにすること」,「探究のプロセスを通じた一人一人の資質・能力の向上をより一層意識すること」は,概ねできたことが示された.さらに,小中学校とも,総合的な学習の時間の学習を進めるにあたって小中学校の継続を期待していることが示された.
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