研究の目的
学校体育は, 体操, スポーツ, ダンスの3領域によって構成されている。我々は, いくつかの研究によって学校体育の実態を把握してきた。これらの研究結果から, スポーツ領域が他の2領域に比較してより充実したものであることが明らかになった。これは, スポーツが持つ特性によるものと判断できる。
しかしながら, スポーツ領域においてもいくつかの問題点が指摘されている。具体的にはスポーツ種目の偏りや指導の進め方などである。
本研究は, 今回の学習指導要領改訂とも関連して, 学校体育のスポーツ領域における問題点を生徒の意識の側面から明らかにし, より望ましいス査項目は, 体育に対する生徒の意識を中心に構成した。
研究の方法
1988年6月, 3大学学生238人を対象に, 質問紙法により集団記入の形式で調査を実施した。調査項目は, 体育に対する生徒の意識を中心に構成した。