頭頸部外科
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原著
頭頸部癌外来化学療法における末梢挿入型中心静脈カテーテルの使用経験
小山 哲史藤原 和典福原 隆宏山崎 愛語竹内 英二北野 博也竹内 裕美
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2016 年 26 巻 1 号 p. 79-82

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抄録
【はじめに】外来化学療法では,穿刺や薬剤漏出などによる血管・患者への負担も多い。当科ではこの問題に対し,末梢挿入型中心静脈カテーテル(PICC)を導入している。【目的】頭頸部癌外来化学療法におけるPICCの安全性を評価する。【対象と方法】当科でPICCを挿入し外来化学療法を施行した9例を対象として,カテーテル留置に関連する早期・晩期合併症について検討した。【結果】カテーテルの留置期間は98.6日であった。挿入時の合併症として,出血を2例で認めたが圧迫で対応可能であった。留置後の合併症として,感染,カテーテル閉塞などは認めなかった。【考察】頭頸部癌患者に対する外来化学療法においてPICCは安全に使用可能であった。
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© 2016 特定非営利活動法人 日本頭頸部外科学会
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