日本高気圧環境・潜水医学会雑誌
Online ISSN : 2760-599X
Print ISSN : 2432-9088
原著
ショック回復後も長期間遷延した肝、腎機能障害に対するOHPの効果
橋本 公昭上西 正明吉岡 敏治杉本 侃
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1986 年 21 巻 4 号 p. 199-202

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抄録
重篤な出血性ショック後の遷延した肝及び腎機能障害に対する高圧酸素療法:症例報告
32歳の男性患者の遷延した肝腎機能障害を高圧酸素療法(OHP)で治療した症例を報告する。
これらの機能障害は,左胸部及び上肢の挫傷による重篤な出血性ショックによって引き起こされたものである。これらの機能障害の治癒傾向が良くないため,受傷後3カ月目で,10日間連続してOHP(2 ATA,2時間,純酸素)を行った。
OHP開始後,肝機能(GOT,PT,T-Bil,p-Ammonia)及び腎機能(sCr,BUN,Ccr,FENa)の著名な改善がみられた。一日の内でも.FENa,u-BMG,TmG,PT,p-Ammoniaの加圧中及び減圧1時間後の値が,加圧前1時間値に比較して改菩がみられた。
以上のことは,出血性ショック後の肝腎機能障害に対して,OHPは急性期ばかりでなく遷延例にも効果的であることを示唆するものである。
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© 1986 日本高気圧潜水医学会
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