農業土木学会誌
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南九州地域シラス斜面崩壊について
昭和47年6・7月梅雨前線豪雨災害
山下 恒雄宮原 吉秋林 伸一
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1975 年 43 巻 2 号 p. 96-99,a1

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抄録

南九州地域のシラス斜面崩壊について, 昭和47年6・7月の梅雨前線豪雨による災害のまとめを中心に報告する。この期間中, 100mm以上の集中豪雨を4回も記録した (7月2日~7日は600mm)。そのため, 表層近くの浸透流となり「表層スベリ」を起したり, 地下水流となり「パイピング」を起し斜面崩壊となる事例が多い。今回の調査では, シラスの土質特性によって崩壊が起ったというより降雨が集中したことによる原因の方が大きい。

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© 社団法人 農業農村工学会
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