河川の安定河道計画に関する一考察

鬼怒川 (佐貫～勝瓜区間) を例として

抄録

河川に工作物 (頭首工など) を設置する場合に, 河道の安定性を明確にすることは非常に重要である。 この報文はまず河川の安定性とは何か, 安定なる河道はどうあるべきかを検討した。 ついで安定河道の条件として (1) 安定なる河床縦断形,(2) 支配流量,(3) 低水路幅および,(4) 蛇行路の波長と振幅などの手順によって組立てられることを提案した。 すなわち, 今後の頭首工の計画と設計に有効な指針を与えることを目的とした。