急傾斜地水田圃場整備における用水の取水工法について

急勾配水路におけるバースクリーン型取水工

抄録

山間急傾斜地水田の圃場整備では用排水路を地形傾斜に合った急勾配水路とすれば区画配置が容易となり, 落差工などの構造物も少なく, 工事費や潰地の節減, 工期の短縮など経済的施工が可能となる。しかし, 急勾配水路では水流は射流となり用水の取水が困難となるが, これを解消する方法として, 水路底面にバースクリーンを取付け, それから取水する「バースクリーン型急流取水工」を考案し, 工事に使用したのでその実施例を紹介する。