農業土木学会誌
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沖縄の農業用水の開発および利用形態
吉永 安俊
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1990 年 58 巻 4 号 p. 383-390,a1

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抄録

沖縄の農業用水の水源形態と利用形態を明らかにして, これからの開発の方向性を見出そうとするものである。沖縄の農業用水の開発水量は, ダムが圧倒的に多く, 全開発水量の約6割を占め, 河川水と地下水がほぼ同量で次にくる。貯水池 (地表排水) による開発もある。ダムによる水源開発は主として山岳を有する離島で行われ, 河川水は沖縄本島北部地域で行われている.地下水は石灰岩が広く分布する地域で行われ, 貯水池にごよる開発は石灰岩からなる狭小な島で行われている。農業用水の利用形態はスプリンクラによる畑地潅漑が主体であるが, 貯水池利用は汲取りによるホース潅漑が主体である。

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© 社団法人 農業農村工学会
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