農業土木学会誌
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さんご石灰質砂の力学特性
新城 俊也宮城 調勝小宮 康明島袋 進
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1991 年 59 巻 10 号 p. 1181-1186,a1

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抄録

沖縄の島々にはさんご礁がひろがり, 島を囲んで浅い海を形成している。近年この海域を利用して農道橋や漁港施設の建設が増えているが, さんご礁の堆積物はさんご, 貝, 有孔虫, ウニなど石灰質の生物遺骸を起源とし, 軟質で破砕しやすく, 支持層として問題が多い。また, さんご礁の多くは, それより古い地質時代のさんご礁堆積物を母材とする琉球石灰岩を覆って分布している。
本報は, 最初にさんご礁堆積物と琉球石灰岩の不均一性から, さんご礁海域における基礎工の問題点を指摘した。次に, さんご礁の石灰質砂について物理的性質の他に, 圧縮特性, ダイレイタンシー特性, 内部摩擦角の応力依存性などの地盤材料としての力学挙動を示した。

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© 社団法人 農業農村工学会
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