米麦などの大量貯蔵を要する穀物の貯蔵技術について, 貯蔵の原則, 袋詰とバラ流通技術を概説した。欧米では穀物のバラ流通化は普及しているが, わが国ではようやく始まったばかりである。これはわが国の穀物流通が袋詰による倉庫を主としたことによる。
精米加工技術は完成の域に達しており, 米のバラ流通が広がるにつれ大型精米加工施設のウエートは大きくなる。精米施設の省エネルギはスケールメリットが出ない傾向にある。これは自主流通米の量的拡大等により, 小口包装工程として運搬・仕分け部分でのエネルギ消費の拡大傾向にあった。