圃場整備とミヤコタナゴ保護

抄録

地球的規模で環境問題が叫ばれ, 開発と自然保護をどう調和させていくかということが重視されてきている昨今と違って, まだまだ経済効率優先の昭和40年代後半に, 圃場整備事業を計画したところ, 予定地区内に, 生息が全国的に限られていて貴重な魚であるミヤコタナゴが生息していた。この保護と口場整備の両立をはかるために, 保護地を設定するに至った経緯と概要, その後の維持管理と保護の状況および問題点などについて紹介する。