神戸市北区長尾地区では, 行政主導による住民主体の地区総合計画 (土地利用計画) づくりを行い, ニュータウン開発に伴う幹線道路の整備や河川改修等と調整をしながら, 県営ほ場整備事業を実施し, 優良農用地の保全や, 農村環境の整備を行っている。
この過程で, 土地利用秩序の形成とも関わる非農用地換地を13.9haと多数実施しており, このことで有名な所である。さらに, 旧村規模で土地利用秩序の形成を図りながらほ場整備事業を実施できるように工夫されてきた神出方式をほぼ完全に適用して, 大きな成果も挙げており, 神出方式の有効性を検証した事例としても特色がある。