1995 年 63 巻 6 号 p. 593-598,a1
北部九州の水資源開発では, 水資源開発水系として指定された筑後川での計画が重要となっている。筑後川水系における水資源開発基本計画では, 15の開発事業を挙げ, この内農業用水の開発に係る事業は半分を数え, 農業にとっても重要な計画となっている。また, 筑後川水系自体の水資源は逼迫状態にあり, 平成6年の干ばつにおいては, 農業のみならず一般住民にも実感されるところとなった。
本稿では主要水系である筑後川を中心に, 水資源開発の現状, 事業実施状況等を紹介する。