農業土木学会誌
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膜分離活性汚泥法による高度処理
上田 達己端 憲二菊岡 保人
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1996 年 64 巻 6 号 p. 549-553,a1

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抄録

活性汚泥法と膜分離技術を組合わせた新しい処理技術である「膜分離活性汚泥法」を, 筆者らの行っている実験の成果をまじえながら紹介する。膜分離活性汚泥法とは, 従来の活性汚泥法における沈澱工程に代えて膜分離技術を固液分離 (活性汚泥/処理水の分離) プロセスに導入することによって, 安定した処理性能を得ようとするものである。
本報では, 膜分離活性汚泥法のもつメリットおよび問題点について整理した。さらに筆者らの実験結果から, 良好な処理水質が得られたこと, また膜機能をより十分に発揮できる処理プロセスの開発が課題であることなどを述べた。

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© 社団法人 農業農村工学会
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