日本大学生物資源科学部・生物環境工学科を事例として, 私立大学における教育を巡る展開と日本技術者教育認定制度の認定審査を受けるにあたっての課題とについて論述する。
教育を巡る展開では, 21世紀初頭の教育目標とそのために実施された学部・学科の改組の内容, 入試制度, 就職先等を巡っての学生の多様性とそれに対する教育のあり方などを論述する。また, 認定審査を受けるにあたっての課題では, 教え方における教員の意識改革が必要であること, 多様・多数の学生を抱える私立大学では認定制度に基づく技術者教育プログラムの全学生への適用が困難であり, 選択制が必然となることなどを論述する。