ドイツでは, 新しい消費者保護・農業政策を国民に強くアピールするとともに, 消費者と生産者が一体となった住民主体の地域振興を実現するために, 新たな地域活性化事業“地域を活き活きと (Regionen Aktiv)”が創設された。そこで, 本事業の概要を紹介するともに, 注目すべき事業のポイントとして,(1) 地域の非農家を「消費者」として農業振興に関連付けたこと,(2) 計画範囲を住民が由に設定できるようにしたこと,(3) モデル地域の採択にあたってコンペティション形式を採用したこと等を抽出し, これらの措置と持続可能な地域振興および合意形成との関連性について言及した。